新NISAの影響もあり、今や投資もあたりまえな時代になってきました。
実際に私の周りの薬剤師も、NISAを活用して積立投資しています。
とりあえずNISAはやったほうがいいって聞いたから積立だけはしてるけど。
今の収入もそこそこもらってるし、そんなに投資する意味あるのかな?
月5万積立してるけど。
せっかく苦労して薬剤師になったんだし、もっとお金使ってもいいんじゃない?
今回は、こんな方たちのための記事です。
この記事では、薬局・ドラッグストア(DS)薬剤師こそ投資をすべき3つの理由について解説していきます。
薬剤師の年収の基礎知識
まずは薬剤師の年収について、
- 男女別の平均年収
- 業界別の平均年収
- 年齢層ごとの平均年収
これらを確認しておきましょう。
1. 薬剤師の平均年収
下記は、転職サイトなどでよく見る薬剤師の平均年収ですね。
性別 | 年収 | 平均年齢 |
男女計 | 577万円 | 40.3歳 |
男性薬剤師 | 622万円 | 41.0歳 |
女性薬剤師 | 542万円 | 39.7歳 |
貧乏でもなければ小金持ちでもない。フツーの年収といった印象でしょうか。
男女差については、産休・育休の関係だったり、管理職に男性の割合が多いなどが関係していると推測されます。
現場では、女だからといって管理薬剤師になりにくいとかもないです。
もともと女性が多い職種ですしね。
2. 薬剤師・業界別の平均年収
つぎに業種別による平均年収です。
平均年収 | |
調剤薬局 | 588万円 |
病院 | 538万円 |
ドラッグストア(調剤併設) | 609万円 |
令和5年賃金構造基本統計調査より算出
世間一般でよく聞く「病院薬剤師は安く、ドラッグストアは高い」といった情報に間違いはないようですが、どんぐりの背比べな気もしますね。
実際には、大手チェーンから中小薬局、ドラッグストア、個人病院、公的病院など様々なので、まあ参考程度に。
3. 薬剤師・年齢層ごとの平均年収
最後に一番重要な年齢層ごとの平均年収です。
令和5年賃金構造基本統計調査より算出
注意ですが、上記は薬局・ドラッグストア・病院など含めたすべての薬剤師の平均年収になります。
僕の周りの薬局やドラッグストアに就職した人は、20代で500万は超えてるよ。
グラフよりもう少し上振れするんじゃない?
たしかにそうですね。
薬局・DS薬剤師は初任給が高いため、25~29歳ではグラフよりもう少し高くなります。
逆に公務員的な病院薬剤師は、初任給が低いためもう少し下振れしそうです。
いずれにしても、30代をピークにほぼ横ばいな感じでしょうか。
若いうちの給料はよくても、その後の伸びはイマイチな感じもします。
以上が、薬剤師の年収の基本知識になります。
薬局・DS薬剤師こそ投資をすべき3つの理由
ここからが本題です。
薬局・DS薬剤師が投資すべき理由として、
僕は下記の3つを考えます。
それでは順番に解説していきましょう!
【理由その①】 薬局・DS薬剤師は、20代・30代の給料が比較的高い
先ほどの薬剤師の年齢層別年収グラフでもわかるように、
薬剤師という職業は給料の初期値はそこそこ高いですが、その後はほとんど上がりません。
特に、薬局・DS薬剤師はその傾向が強いです。
RPGの仲間で言うと、初期ステータスは高いので序盤は活躍するけど、中盤〜終盤になると出番がなくなってくる、みたいな感じですね。笑
ゲームのキャラとしてはなんとも微妙ですが、投資の面で言えばこれが強力なアドバンテージになります。
インデックス投資を勉強している方なら重々ご存知かと思いますが、
「時間」は投資においてもっとも強力な武器です。
20代〜30代では同年代より多めの収入のため、
早い段階で投資することで「時間」を味方につけた有利な資産運用が可能です。
20代で投資をはじめた方々は congratulations! ですね。笑
【理由その②】 収入がすぐに頭打ちになる
20代〜30代にかけてはイイ感じの年収ですが、その後の伸びはイマイチ。
一見60歳までに右肩上がりのように見えますが、これは管理薬剤師より上のエリアマネージャーになれるかどうかで変わってきます。
仮に定年まで、一店舗の管理薬剤師止まりですと30〜40代をピークにほぼ横ばいである可能性が高いです。
現に大手調剤薬局・ドラッグストアでは、すでに年功序列型から実力主義の給与体系・評価制度に改定されています。
僕が以前勤めていた大手調剤薬局でも、つい最近大幅な人事改定が行われました。
このことから薬局・DS薬剤師は、企業や公的病院薬剤師などと比べて、40代以降の中盤〜終盤では稼ぐ力が落ちることを意味します。
このほぼほぼ避けることができない未来へのリスクヘッジとして、若いうちの投資が必須なわけです。
【理由その③】 退職金が少ない
最後に退職金問題です。
公的病院薬剤師であれば公務員の給料に準ずるため退職金は手厚いイメージですが、
薬局・DS薬剤師はというと、正直あまり期待できません。
退職金については、大手調剤薬局・DSですと企業型確定拠出年金および退職一時金がよくあるパターンですね。
僕が勤めた大手2社では、企業型確定拠出年金 + 退職一時金(勤続年数によるポイント制)になっていました。
( 仮に定年まで働いた場合で計算しても大した額ではなかったです。 )
転職するのがめずらしくない薬剤師にとって、何年もひとつの企業に勤める可能性も低いですし、将来いくらもらえるか予測も難しいところ。
老後資金は自分で確保しろというのが今の日本。
退職金については公務員や一部の大企業以外、もはや期待できないのかもしれません。
まあ、変えられないことを考えても仕方ないですし!
退職金も期待できないのなら、なおさら投資は必須ですよね。
退職金問題については新NISAやiDecoで対策できるので問題なしです!
まとめ
薬局・DS薬剤師は
などのデメリットはありますが
などのメリットもしっかりあります。
20代からしっかり投資しておけば、40代にはサイドFIREレベルの資産を築ける可能性も高い、ということだね。
その通りです。
僕は投資を始めたのが30代半ばでしたので、20代薬剤師が本当にうらやましいです!
- 20代からしっかり稼いで入金力を上げ、
- 余剰資金を優良なインデックスファンドにつっこみ、
- 40代以降は自由に暮らす(パートや派遣でもOK)
こういった選択肢もできるわけです。
仮に30~40代で、家の購入や子育てなどのライフイベントにより入金力が落ちたとしても、早期に投資したことによるアドバンテージは絶大です。
まあ、20代でボーナス・社宅あり・手取り30万とかもらってたら、車やブランド品を買いたくなる気持ちはわかりますけどね。笑
ちなみに僕は、20代前半のとき何も考えずに遊んでました・・
若いうちこそ、しっかり知識をつけて将来に備えていきましょう!
それではまた。
追記.
デメリットで、40歳以降の給料の伸びにくいと言いましたが、薬剤師に限らず、どの職業でも年功序列が崩壊するのは確実です。ただ歳をとっただけのアナログ薬剤師にだけはならないように、自分の価値を上げておきたいですね。
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