資産ゼロで死ねたらサイコーですよね。
必要以上の資産を貯める必要なく、稼いだ分すべて使えるわけですから。
ですが、残念ながら資産ゼロで死ぬのは無理ゲーです。
理由は2つ
お金の不安っていくら資産があっても消えないそうです。ましてや僕ら庶民がコツコツ貯めたお金となると尚更です。
このような無限ループに陥ります。そして、多くの人が資産を使い切らずに死んでいくという事実・・
名著「DIE WITH ZERO」で紹介されたデータによると、裕福な人は退職時の資産の88%を残して亡くなっています。多くの人が死ぬまでお金を使い切らずに亡くなっているのです。
僕自身、小さい頃から貯金が得意でした。でも何のためにお金を貯めているのかあまり考えていなかったんです。その後、貯金ゼロにしてまで薬学部に入学したり、たくさん本も読み、投資や人生論・幸福論について学んできました。
そこで今回は、「必要以上の資産を貯めずに、上手にお金を使う秘訣」についてお話しします。
数十年後になって必要以上の資産を持ったまま、
「もっと若い時にお金を使っておけばよかった・・」と後悔しないために、
「上手なお金の使い方、お金との付き合い方」を身に付けておきましょう。
上手にお金を使うには?【5つの秘訣】
インデックス投資を始めて資産は順調に増えてるけど、節約を意識しすぎてお金を使うのに躊躇するようになったなー
僕は昔から貯金ばかりするタイプなんだよね。
僕に合ったお金の使い方はないかなー
資産運用を始めたばかりの頃や、投資に関する知識が増えてくると、貯蓄ばかりを意識してしまいがちです。
コツコツ資産を増やせている一方で、
こう感じている人も少なくないはずです。
このモヤモヤの原因は、「上手にお金を使えていないから」に他なりません。
「未来」を豊かにするために、「今」が辛くなっている状態です。
老後に使いきれない資産を残さないためにも、「今」と「未来」にバランスよく投資することが大切です。
貯蓄が得意な方なら無駄遣いなんて絶対にしていないはず!「未来」に向けての投資は万全だと思います。
「今」を豊かにするためには上手にお金を使うスキル・マインドが必要不可欠です。
貯蓄が得意なアナタに向けて「上手にお金を使う」ための秘訣5つお話しします。
その1 ゴールの設定
必要以上に貯蓄しすぎず、バランスよくお金を使うためにも、
この2つを考えることは大事です。
具体的にはこんな感じ↓
- 【目的】サイドFIREしたいので、月10万円の不労所得がほしい
- 【目標】3000万円 × 4% = 120万円/年間だから、資産3000万円必要
最初はあまり高すぎる目標にしないほうがオススメです。身の丈に合ったプランでないと、いつの間にか「お金を貯めること」が目的になってしまいます。
貴重な20代、30代をひたすら節約して入金するだけの日々で終えるのはもったいないですからね。
お金を貯め続けるだけの人生を避けるためにも、ある程度の目標額と目的を設定しておいて損はなしです!
その2 老後の年金を計算
お金は墓場まで持っていけません。死ぬ前どころか健康寿命を迎える頃に資産1億円あっても正直あまり意味はないですよね。
「人生のオワリ」から逆算して老後に必要な資金を計算しておきましょう。
健康寿命についてはAIに聞いてみたよ。
〈Perplexityより回答〉
日本の健康寿命は、2019年の最新データによると以下の通りです:
・男性: 72.68歳
・女性: 75.38歳
この数値は、厚生労働省が実施している「国民生活基礎調査」に基づいて算出されています。健康寿命とは、健康上の問題によって日常生活が制限されることなく生活できる期間を指します。
なお、同年の平均寿命と比較すると:
・男性の平均寿命: 81.41歳(健康寿命との差約9年)
・女性の平均寿命: 87.45歳(健康寿命との差約12年)
となっており、平均寿命と健康寿命の間にはかなりの開きがあることがわかります。
旅行に行ったり、おいしいものを食べたりできる年齢って思っているより短いんだな・・
話を戻します。
老後になると、
- これまで築き上げた資産の取り崩し
- 年金
で生活するんでしたよね?
老後をイメージするためにも、年金受給開始年齢になったとき、どれくらいお金が必要なのか簡単にシュミレーションしてみましょう!
〈老後モデル 70歳男性 賃貸暮らし〉
- 家賃12万円
- 光熱費1万円
- 食費5万円
- その他生活費3万円
- 合計;21万円/月
このモデルの場合、年間支出額(生きるために必要な資金)は21万円 × 12ヶ月 = 252万円となりました。(※今の生活水準で計算しています。老後になると食費も少なくなり、若い時よりお金もかからないため一般的には支出額は少なくなりますが。)
会社員の場合、年金受給額は平均15万円(国民年金+厚生年金)みたいです。
(参考:平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況「厚生労働省厚生年金保険(第1号))
毎月 | 年間 | |
入ってくるお金(年金) | 15万円 | 180万円 |
出ていくお金(生活費等) | 21万円 | 約252万円 |
年金から生活費を引くと、その差は年間70万円の赤字。年金以外に年間70万円程度を確保できれば、老後問題はクリアということになります。
70歳から年金受給開始して90歳まで生きるとすると、
90歳 – 70歳 = 20年 × 70万円 = 1400万円が必要
仮に70歳の時点で2000万円程度あれば、4%で取り崩せば年間80万円程度確保できます。逆に言えば、70歳時点で2000万円以上あっても、年金も貰えるし使わないってことに・・
あれ?老後資金って思ってたより必要ないかも。
国は、年金だけじゃ老後資金足りないからiDecoで何とかしてくれって話でしたね。
少なくとも70歳時点で2000万円もあればクリアできそうです。
その3 ライフプランの設定
必要以上に貯蓄しすぎぎないためにも、ライププランを考えてみましょう。
日本の三大支出として住宅資金、教育資金、老後資金があります。
3つの資金のなかで、もしかしたら「自分には不要かもしれない」資金があるかもしれません。
僕の場合だと、結婚はしたい、子供はいらない、賃貸派、今は都会派って感じです。
子供はいらないのなら少なくとも教育資金は不要かも?と考えることができます。
そうは言ってもなー
20代は独身が良くても、30代でまた考えが変わるかもしれないよね。
もちろん年月を重ねると価値観は変わるもの。20代、30代、40代と定期的に価値観を見直していきましょう。
ライフプランを考えることで、「自分が必要なもののためにお金を貯めている」と認識することができます。
「何にお金使えばいいかわからず、気づいたら億り人になっていた。」こうなってしまうと孤独な老人の誕生ですからね。
その4 フリーキャッシュフローの設定
しっかりと貯蓄できている人は、家計簿アプリを利用している人も多いはず。
家計簿つけるのなんて当たり前だよ。毎月黒字で問題ないけど?
余剰資金に余裕がある人には、家計簿による支出管理だけで終わるのではなく、
「毎月自由に使ってもいいお金」(フリーキャッシュフロー)を設定してみるのをオススメします。
フリーキャッシュフローの算出手順は以下の通りです。
予算の設定することで、「毎月に自由に使っていい金額」を自分自身に教えてあげることができます。貯蓄をがんばりすぎるタイプにはスマホで常に予算確認できるようにしておくのをオススメします。
自分で自分のお小遣いを設定する感じです。
「このお金は使っていいんだよ」って教えてあげるんです。
って方にはプレゼントや、自己投資がオススメです。
社会資本(人とのつながり)への投資
自己投資(健康・美容・知識)への投資
ちょっとした事でいいので、「お金を使うことに慣れて」いきましょう。
その5 「人間の本能」を受け入れる
そんな風に自分を責める必要なんてありません。
「お金を溜め込むのは人間の本能だ」と受け入れましょう。
そもそも人間は右肩上がりの状況に幸福を感じやすく、右肩下がり(or 現状維持)の状況だと幸せを感じにくい生き物なんです。
インデックス投資では
- 毎月積み立てて、資産のグラフが右肩上がり(心地いい)
- 毎月取り崩して、資産のグラフが右肩下がりになる(ストレス)
給料では
- 年収が400万円→500万円になった(うれしい)
- 年収が600万円→600万円のままだった(不満)
資産の取り崩しは本能的に難しいことを知っておきましょう。
※ インデックス投資家の多くは、以下の投資プランで資産運用されているはずです。
- ドルコスト平均法でコツコツ積み立てる
- 目標金額に到達する
- 【4%ルール】で取り崩す
・・のはずですが
- いざ❷目標金額に到達してもさらにお金を貯めてしまい、
- 挙げ句の果てに❸【4%ルール】取り崩しさえも忘れてしまう
これこそが、インデックス投資の出口戦略の難しさになります。
インデックス投資の出口戦略は「理論上は可能でも、感情面で難しい」ということです。
株を買うときに安い時期に買いたいと思ったように、株を売るとき(資産取り崩しのとき)も高い時に売りたいって思うはず。
取り崩し時期に、「あとちょっと」「もう少し」と欲が出てしまうんだろうな・・
将来、自分が資産の取り崩しにストレスを感じそうなら、インデックス投資と高配当株投資の二刀流がオススメです。
【インデックス投資と高配当株投資】二刀流のメリット
【インデックス投資と高配当株投資】二刀流のデメリット
二刀流の最大のメリットは、感情面でのバランス良さですよね!
まとめ
まとめます。
コツコツ増やした資産を減らすのにストレスを感じるのが「人間」なら、
その感情を利用して資産運用するしかありません。
僕のオススメのアクションプランは次の2つです。
- 家計簿アプリで支出管理し、投資金を除いた「自由に使ってもいいお金」を設定する
- 高配当株投資を始める(さらにキャッシュフローを得る)
家計簿アプリはマネーフォワードMEがおすすめ!
僕は年会費の有料版を使っています。
貯蓄が得意な方は、インデックス投資による「未来」への準備は万端のはず!
ならば上手なお金の使い方を身につけて、「今」も豊かにしてあげましょう。
たしかに配当金だと使いやすいかも!
商品券とかもらうと「使わないといけない」って心理が働くもんなー
毎年ちょっとづつ配当金が増えるのは楽しいですよ!
お小遣い作ろ〜♪
ぜひ、みなさんの人生設計に役立ててくださいね。
それではまた!
コメント